1.信州の森林を救うために
人の手によって植えられた「人工林」は、適正な手入れ ( 間伐 ) をしないと、良質な木材が生産できないばかりでなく、森林の公益的な機能の発揮に支障をきたします。
県内の森林でも採算性の悪化などから放置された森林が見られますが、こうした適 正な間伐が行われていない森林を整備することが、現在の民有林の抱える大きな課題です。
この間伐という作業がしっかりとスムーズに行われるためには、「間伐材」が多くの人に利用されるようになることが重要です。
●木の樹高と人工林面積の比較

2.顔の見える家づくり
私たちは「作り手の顔が見える県産材製品」をお届けするために「これから家を建てる施主のみなさんに森林や工場をぜひみてもらいたい」と考えています。
木は家の重要な構造を担っています。
「どこで育ち、誰が加工したのか」やはり知っておく必要があるのではないでしょうか。

3.地球温暖化対策としての循環型社会への参加を実現
「木は、大気中の空気を吸って大きくなり、住宅に使われることで二酸化炭素を固定します」
地球温暖化対策には「森林の維持と木材の利用」が重要です。
私たちが使う木材は「持続的、循環的な林業で生産された木材」「運搬に石油をあまり使わない、身近な場所で加工された木材」 でなければ、効果が薄く意味がありません。
その点、長野県の木材は約 8 割が循環的に伐採されており、森林が無くなる事が無いように配慮されています。

4.次世代のために環境や森林をつなぎます
どんな時代でも木材は必要です。
しかも森林を育てるには 40 年以上もかかります。
未来の子どもたちに「使える、機能する森林を渡すために」今しっかりと手入れをし、しっかりとその木材を使っていかなくてはなりません。
間伐しないと
- 幹が肥大成長せず、雪害等の被害を受けやすくなります。
- 根がしっかりと張らず、山崩れを誘因する場合があります。
- 林内に光が当たらず、下層植生が生育できず、水源のかん養や水質の浄化に影響を与えます。
- 表面を流れる雨水によって表層が流失する場合があります。
- 枝が枯れ上がり、光合成を通じた二酸化炭素の固定が十分にできなくなります。
森林整備の効果
森林がその機能を持続的に発揮するためには、森林を構成する木が健全な姿で成長していくことが必要です。
その木の成長には、光合成を行う葉量が十 分にあることが必要になりますが、一 般的には木の樹高成長はおよそ 60 年 で緩やかになるため、樹高成長をしている間に間伐を実施する必要があります。
効率的な木の利用



